相国寺のハス池再訪
塾生の皆さまほか、お待たせしました。
久しぶりのブログ・アップ。 先週は学会(於東京)発表の準備に追われておりやした。
梅雨の合間を縫って、10日前に訪れた相国寺の鉢植えの「ハスの花」の満開を期待して再訪(リベンジ)。
「今日こそは百花繚乱を目にせん!!」と勇んで、昼から出かけたものの……。
「ム、ム、ム???……」。 アイヤー、百花繚乱にはほど遠し。
総門の詰所にいるガードマンにハスの開花状況を訊ねたら、「ハスの花を見物するなら、午前中に来なくては!」と。 真っこと、仰せの通り。
ウッ、ウ、ウ、肝心なことを忘れとった(トホホ)。 そう言やぁ、去年、「円亭」の女将から教えてもらったのを忘れとった(アチャ)。
吾としたことが、何たることか!。
エエイッ、それでも「受領は倒るるところ、土をもつかむ」の根性(?)で、カメラを片手にターゲットを物色。
池の周囲を見わたすと、前回よりも蕾と開花した花の数は確かに増えとる。ここぞ腕の見せどころ!(少し気張り過ぎか)。
ここんとこは、はやる心を抑え、カメラのブレを抑えなくっちゃ。
▼相国寺総門
門の奥に庫裡が見える。この門は、庫裡に至る通用門としてつくられたんだろう。 屋根を支える脚の数が「勅使門」と異なる。
(クリックすっと、画像が拡大)

▼勅使門
山門の西側にひっそりと建つ。伽藍配置の中心軸線上に位置し、こっちが本来の正門にあたる。

▼「天界橋」と名付けられた石橋
「常世」の国にでも行けそうな橋名。花崗岩の切り石で造られ、緩やかな弧をえがく、いかにも頑丈そうな橋。
応仁の乱の際、この石橋のうえで東軍と西軍の戦端が切って落とされたという。
学生時代には、橋の上を歩けたけど…。

▼池の周りに置かれたハス鉢群。池の底にも沈められている。

▼ハスの蕾
ハスは、もともとインドや中国南部、東南アジアの熱帯池沼に自生する多年生水草。
仏教では「蓮華」とよばれ、釈迦像の台座にこの花がよく使われる。 不浄の池に育ちながらも、孤高の美しさを保つことから、不浄にも染まらず清純な心を保つものとしてシンボル化されるとともに、「極楽浄土」を象徴する花とされた。
釈迦が誕生したとき、蓮華の上に立ち「天上天下唯我独尊」と言った説話はあまりにも有名。
ハスは、漢名「蓮」。日本では、『古事記』『日本書紀』『風土記』『万葉集』に現われ、「蓮」「荷」「蜂巣」と表現され、いずれも「はちす」と読ませる。
「はちす」の読みは、花托に文字通り「蜂巣(はちのす)」状に実をつけることに由来するものであろう。
『肥前国風土記』には「高来の郡の土歯(ひじは)の池に荷(はちす)が生え、秋七、八月になると根が美味くなり、九月には香りと味が変わり、用いるべからず」と記す。 蓮根を奈良時代から食用に充てたことが知られる。
ハスの実は、強壮剤、利尿、通経剤に用いられ、葉は解熱、利尿、止血などに使用される。

▼ハスの蕾群
先端が尖ったハスの蕾。先端に行くにつれピンク色に変化。左側に蓮子をつける花托が一つ見える。
写真見てると、ハスの背後に釈迦の顔が見えてきそう。

▼紅色のハスの花と蕾
ウワァオー!!。 紅色の蕾のプロポーションがなんともいえず優雅。 そういえば、香炉の形にも採り入れたのを見たことがある。

▼白いハスの花
昼間になって花弁が閉じたかな? 先端がほんのりピンク色に染まり、なんとも高貴な雰囲気を漂わせる。

▼満開のハスの花
花が開き過ぎかな。ややミルキー・ホワイトがかった花弁が陽に映える。

▼スイレン(睡蓮)の花
スイレンは、もともと熱帯の池沼に分布する多年生の水草で、約50種ほど知られる。
古代エジプトでは、生命と生産力の象徴とみなし、エジプト・スイレンの花をミイラに飾り、出航する船に航海の安全をこめて捧げた。 神殿などにスイレンの花を図案化した柱頭を見る。

▼木立の中に溶け込んだ法堂(はっとう)
現存する建物の中では最も古い建築物。 桃山時代の再建。 石段がつけられた一段高いところは仏殿跡の基壇。

久しぶりのブログ・アップ。 先週は学会(於東京)発表の準備に追われておりやした。
梅雨の合間を縫って、10日前に訪れた相国寺の鉢植えの「ハスの花」の満開を期待して再訪(リベンジ)。
「今日こそは百花繚乱を目にせん!!」と勇んで、昼から出かけたものの……。
「ム、ム、ム???……」。 アイヤー、百花繚乱にはほど遠し。
総門の詰所にいるガードマンにハスの開花状況を訊ねたら、「ハスの花を見物するなら、午前中に来なくては!」と。 真っこと、仰せの通り。
ウッ、ウ、ウ、肝心なことを忘れとった(トホホ)。 そう言やぁ、去年、「円亭」の女将から教えてもらったのを忘れとった(アチャ)。
吾としたことが、何たることか!。
エエイッ、それでも「受領は倒るるところ、土をもつかむ」の根性(?)で、カメラを片手にターゲットを物色。
池の周囲を見わたすと、前回よりも蕾と開花した花の数は確かに増えとる。ここぞ腕の見せどころ!(少し気張り過ぎか)。
ここんとこは、はやる心を抑え、カメラのブレを抑えなくっちゃ。
▼相国寺総門
門の奥に庫裡が見える。この門は、庫裡に至る通用門としてつくられたんだろう。 屋根を支える脚の数が「勅使門」と異なる。
(クリックすっと、画像が拡大)

▼勅使門
山門の西側にひっそりと建つ。伽藍配置の中心軸線上に位置し、こっちが本来の正門にあたる。

▼「天界橋」と名付けられた石橋
「常世」の国にでも行けそうな橋名。花崗岩の切り石で造られ、緩やかな弧をえがく、いかにも頑丈そうな橋。
応仁の乱の際、この石橋のうえで東軍と西軍の戦端が切って落とされたという。
学生時代には、橋の上を歩けたけど…。

▼池の周りに置かれたハス鉢群。池の底にも沈められている。

▼ハスの蕾
ハスは、もともとインドや中国南部、東南アジアの熱帯池沼に自生する多年生水草。
仏教では「蓮華」とよばれ、釈迦像の台座にこの花がよく使われる。 不浄の池に育ちながらも、孤高の美しさを保つことから、不浄にも染まらず清純な心を保つものとしてシンボル化されるとともに、「極楽浄土」を象徴する花とされた。
釈迦が誕生したとき、蓮華の上に立ち「天上天下唯我独尊」と言った説話はあまりにも有名。
ハスは、漢名「蓮」。日本では、『古事記』『日本書紀』『風土記』『万葉集』に現われ、「蓮」「荷」「蜂巣」と表現され、いずれも「はちす」と読ませる。
「はちす」の読みは、花托に文字通り「蜂巣(はちのす)」状に実をつけることに由来するものであろう。
『肥前国風土記』には「高来の郡の土歯(ひじは)の池に荷(はちす)が生え、秋七、八月になると根が美味くなり、九月には香りと味が変わり、用いるべからず」と記す。 蓮根を奈良時代から食用に充てたことが知られる。
ハスの実は、強壮剤、利尿、通経剤に用いられ、葉は解熱、利尿、止血などに使用される。

▼ハスの蕾群
先端が尖ったハスの蕾。先端に行くにつれピンク色に変化。左側に蓮子をつける花托が一つ見える。
写真見てると、ハスの背後に釈迦の顔が見えてきそう。

▼紅色のハスの花と蕾
ウワァオー!!。 紅色の蕾のプロポーションがなんともいえず優雅。 そういえば、香炉の形にも採り入れたのを見たことがある。

▼白いハスの花
昼間になって花弁が閉じたかな? 先端がほんのりピンク色に染まり、なんとも高貴な雰囲気を漂わせる。

▼満開のハスの花
花が開き過ぎかな。ややミルキー・ホワイトがかった花弁が陽に映える。

▼スイレン(睡蓮)の花
スイレンは、もともと熱帯の池沼に分布する多年生の水草で、約50種ほど知られる。
古代エジプトでは、生命と生産力の象徴とみなし、エジプト・スイレンの花をミイラに飾り、出航する船に航海の安全をこめて捧げた。 神殿などにスイレンの花を図案化した柱頭を見る。

▼木立の中に溶け込んだ法堂(はっとう)
現存する建物の中では最も古い建築物。 桃山時代の再建。 石段がつけられた一段高いところは仏殿跡の基壇。

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