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京都五山送り火の薪騒動

盂蘭盆の京都五山送り火が近づいてきた。

これに関連し、今日(11日)の「読売新聞夕刊」の社会面に小さな記事を見つけた。

うっかり読み逃しそうな記事だ。内容に不明瞭な部分があるが、記者が意図的にそうしたのであろう。



騒動の顛末はこうだ。

京都市長が「震災犠牲者の冥福と被災地復興を祈るため、五山すべてで被災地の薪を燃やすよう要請」し、他の四山の保存会は受容したのに対し、大文字保存会だけが被災マツを薪として使うのを拒否していたのが、11日になって被害マツ薪の受け入れを京都市長に伝えたという記事だ。

当初、大文字保存会は、陸前高田市の被災者に願いを書いてもらったマツの薪333本を送り火で燃やす予定にしていたが、放射能汚染を懸念する声があがったため、それを断念し、寄せられた願いを護摩木に書き写して送り火で燃やす方針に切り替えた。

それを批判する電話やメールが京都市に殺到し、五山の各保存会でつくる「京都五山送り火連合会」が仲介し新たな薪(当初予定の薪は迎え火に使用済み)の受け入れを決めたというもの。

陸前高田市のマツというのは、津波で壊滅状態にありながら1本だけ残ったことで有名になった「高田松原」の被災マツのことである。


福島第1号原発から200kmも遠く離れた岩手県三陸海岸のマツにだれが放射能の汚染を言いだしたのか知らんが、それをまともに取り上げた大文字保存会の見識が問われる。



庵主が邪推するに、放射能汚染は口実で、震災地のマツが流入することで影響を受ける薪の納入業者あたりが言いだしたことではなかろうか。

それはさておき、この騒動の背後に被災地に対する差別意識が透けて見える。地域エゴ丸出しではないか。

なんとも嘆かわしい話しだ。

陸前高田市市民からの厳しい抗議、批判が京都市文化財保護課等に寄せられたのは至極当然だ。

送り火の原点というのは、死者に対して差別なく、盆の間にこの世にもどってきた死者の精霊をあの世に還す聖なる仏教儀礼ではなかったのか。

被災地の住民たちが受けた大地震・大津波・放射能汚染という三重苦を考えれば、嘆かわしい話だ。

ひとの傷みを分かつ心が欠けとる。 一介の京都市民としても恥ずかしい。

別の紙面(1面)に、「震災の死者1万5689人、行方不明者4774人」(8月10日現在)とある。

大文字送り火の主宰者たるもの、「放射能汚染」を心配する前に、これら犠牲者たちの無念の声に思いを馳せるべきではなかったか。


やるせない思いの庵主


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テーマ : 今日のつぶやき。
ジャンル : 日記

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