史跡を歩く(前編)
10月14日。秋季恒例の1回生基礎演習の「『京城勝覧』を歩く」の日だ。
すっかり秋めかしくなり、気温も上がらず、曇天ともあって絶好の遠足日和。
今回は1時にJR黄檗駅に集合し、宇治の宝蔵院、萬福寺から三室戸寺、橋寺を巡る。
かなりの距離だ(ブルブル)。坂あり、山越えあり。だれがこのコースを選定したん???
黄檗山萬福寺は、江戸初め(明末)に福建省から渡来した高僧隠元禅師の開山としてあまりにも有名。
ありていに言えば、かの「隠元豆」の元祖(これには諸説あり)。
萬福寺の西に鉄眼禅師が明朝版大蔵経(隠元将来)を手本に一切経(釈迦の教えを集成した経本)を翻刻・印刷した6万枚の木版(重要文化財)を収蔵する宝蔵院がある。寺地は狭いが版木の収蔵庫はスゴイ。
収蔵庫に入ると、整然と収蔵された6万枚の木版に圧倒される。17年の歳月をかけて版木を作成した偉業が微かな墨の香りとともにのしかかってくる。
ここで印刷された一切経は、日本の寺々に頒布され、仏教の普及に多大な貢献をなした。
火災を免れ、よくも300余年間も伝わったものだ。
黄檗山萬福寺の境内に脚を踏み入れると、賑やかな銅鑼と太鼓の音がかしましい。
早いテンポの「テレツク、テレツク、テン、テン、テン」の繰り返しの聞き覚えのある音曲だ。
聞いてるだけで、心ウキウキさせる。
音曲の発生源は大雄宝殿(本堂)の方角だ。布袋さんが安置されてる天王殿を抜け大雄宝殿前に出ると、カラフルな中国風位牌の前に供物がぎょうさん並べられとる。
大雄宝殿の前は信者、寺僧、観光客で黒山の人だかり。
なんとド派手というか艶やかな色に身を装った中国風獅子舞が公演中。どうやら時期遅れの「盂蘭盆会」の出しのようだ。
演じるは神戸華僑総会獅舞隊。
予想だにしなかった軽業師のような見世物に、学生・教員ともどもすっかり気を取られる。
庵主は愛用のカメラで連写また連写。
動画を撮るのを忘れとった(アチャ!)。これぞ、あとの祭り(涙)。
獅子舞の熱演で寺内を見学する時間が消滅(トホホ)。
▼JR宇治駅前に集合した学生たち。今年は、例年にも増して参加学生が多い。
(クリックすっと、画像が拡大)
▼宝蔵院山門。背後の建物は大蔵経版木収蔵庫。

▼瓦屋根の美(宝蔵院)。

▼早くも色づき始めた紅葉。

▼鉄筋3階建ての版木収蔵庫。

▼2階・3階を使って整然と積まれた版木。

▼墨が付いていないサラの版木。

▼一切経の版本。

▼3階に安置された鉄眼禅師像。思わず合掌。

▼一風変わった萬福寺の総門。これは中国で見かける碑楼だ。棟端にマカラ(仏典にある怪魚)が載る。交差する笹付き竹の先に「天燈」の文字が入った提灯がぶら下がる。

▼同上。葵御紋の幕と「普度勝会厳修」の看板。

▼「萬福禅寺」銘の文字瓦。東大寺の創建瓦にも同種の文字瓦があり、歴史は古い。

▼「萬福寺」額。達筆だわい。「萬」の崩し字が読めん(トホホ)。

▼天王殿入口に安置された布袋像。思わず、わが腹に視線が行き、ホーッ(アハ)。

▼盂蘭盆会の獅子舞い。ユーモラスな顔立ち。ときおり目をパチクリ、愛嬌もある。

▼雌雄一対の獅子。日本の獅子舞の頭とは一風変わっとる。

▼高い台の上で雌獅子の立ち上がり。

▼前に倒れそうで倒れない絶妙のバランス。こりゃ、年季がはいっとるわい。

▼突如、坊主頭の獅子使いがユーモラスな身ぶりを交え登場。

▼チーパオ姿の女子楽隊。こっちに気づいたか、カメラの方を向いてくれた。右端のご仁、腕っ節がが強そうだ。

▼獅子の後ろ姿。

▼大雄宝殿前の供物。ここに豚の蒸焼があれば、中国そのものだ。

久方ぶりに目の保養をさせてもらったわい。来年も神戸華僑総会獅舞隊、来てくれるかな?
参詣の老夫婦の話では、これまでに見たことがなかったという。
てなわけで、来年は保証の限りでは…。
この獅子舞見たかったら、神戸の中華街へどうぞ。宣伝に一役買ってもたかな。
すっかり秋めかしくなり、気温も上がらず、曇天ともあって絶好の遠足日和。
今回は1時にJR黄檗駅に集合し、宇治の宝蔵院、萬福寺から三室戸寺、橋寺を巡る。
かなりの距離だ(ブルブル)。坂あり、山越えあり。だれがこのコースを選定したん???
黄檗山萬福寺は、江戸初め(明末)に福建省から渡来した高僧隠元禅師の開山としてあまりにも有名。
ありていに言えば、かの「隠元豆」の元祖(これには諸説あり)。
萬福寺の西に鉄眼禅師が明朝版大蔵経(隠元将来)を手本に一切経(釈迦の教えを集成した経本)を翻刻・印刷した6万枚の木版(重要文化財)を収蔵する宝蔵院がある。寺地は狭いが版木の収蔵庫はスゴイ。
収蔵庫に入ると、整然と収蔵された6万枚の木版に圧倒される。17年の歳月をかけて版木を作成した偉業が微かな墨の香りとともにのしかかってくる。
ここで印刷された一切経は、日本の寺々に頒布され、仏教の普及に多大な貢献をなした。
火災を免れ、よくも300余年間も伝わったものだ。
黄檗山萬福寺の境内に脚を踏み入れると、賑やかな銅鑼と太鼓の音がかしましい。
早いテンポの「テレツク、テレツク、テン、テン、テン」の繰り返しの聞き覚えのある音曲だ。
聞いてるだけで、心ウキウキさせる。
音曲の発生源は大雄宝殿(本堂)の方角だ。布袋さんが安置されてる天王殿を抜け大雄宝殿前に出ると、カラフルな中国風位牌の前に供物がぎょうさん並べられとる。
大雄宝殿の前は信者、寺僧、観光客で黒山の人だかり。
なんとド派手というか艶やかな色に身を装った中国風獅子舞が公演中。どうやら時期遅れの「盂蘭盆会」の出しのようだ。
演じるは神戸華僑総会獅舞隊。
予想だにしなかった軽業師のような見世物に、学生・教員ともどもすっかり気を取られる。
庵主は愛用のカメラで連写また連写。
動画を撮るのを忘れとった(アチャ!)。これぞ、あとの祭り(涙)。
獅子舞の熱演で寺内を見学する時間が消滅(トホホ)。
▼JR宇治駅前に集合した学生たち。今年は、例年にも増して参加学生が多い。

▼宝蔵院山門。背後の建物は大蔵経版木収蔵庫。

▼瓦屋根の美(宝蔵院)。

▼早くも色づき始めた紅葉。

▼鉄筋3階建ての版木収蔵庫。

▼2階・3階を使って整然と積まれた版木。

▼墨が付いていないサラの版木。

▼一切経の版本。

▼3階に安置された鉄眼禅師像。思わず合掌。

▼一風変わった萬福寺の総門。これは中国で見かける碑楼だ。棟端にマカラ(仏典にある怪魚)が載る。交差する笹付き竹の先に「天燈」の文字が入った提灯がぶら下がる。

▼同上。葵御紋の幕と「普度勝会厳修」の看板。

▼「萬福禅寺」銘の文字瓦。東大寺の創建瓦にも同種の文字瓦があり、歴史は古い。

▼「萬福寺」額。達筆だわい。「萬」の崩し字が読めん(トホホ)。

▼天王殿入口に安置された布袋像。思わず、わが腹に視線が行き、ホーッ(アハ)。

▼盂蘭盆会の獅子舞い。ユーモラスな顔立ち。ときおり目をパチクリ、愛嬌もある。

▼雌雄一対の獅子。日本の獅子舞の頭とは一風変わっとる。

▼高い台の上で雌獅子の立ち上がり。

▼前に倒れそうで倒れない絶妙のバランス。こりゃ、年季がはいっとるわい。

▼突如、坊主頭の獅子使いがユーモラスな身ぶりを交え登場。

▼チーパオ姿の女子楽隊。こっちに気づいたか、カメラの方を向いてくれた。右端のご仁、腕っ節がが強そうだ。

▼獅子の後ろ姿。

▼大雄宝殿前の供物。ここに豚の蒸焼があれば、中国そのものだ。

久方ぶりに目の保養をさせてもらったわい。来年も神戸華僑総会獅舞隊、来てくれるかな?
参詣の老夫婦の話では、これまでに見たことがなかったという。
てなわけで、来年は保証の限りでは…。
この獅子舞見たかったら、神戸の中華街へどうぞ。宣伝に一役買ってもたかな。
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