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史跡を歩く(続編)

前回掲載の続編だすっ。

萬福寺から三室戸寺への道中が実に長い。

初めは平坦な道なれど、大宝寺付近からアップダウンの激しい山道に入る。

不覚にも(予想通り?!)息が切れ、心臓はパクパク。息はゼイゼイ、ハァーハァー、青息吐息。

ついに落伍の体に(涙)。ここは無理は禁物。こんなとこで落命してたまるか!(ちとオーバー)

登ってはくだる20度を超す坂道に至るや、脚はまるで棒。

峠道で視界が開けた場所に出ると野辺に茜色のコスモスが一株。心地よい涼風が疲れをひととき癒してくれる。


三室戸寺から宇治橋へ抜ける道は下り坂で人家の間をテクテク。

途中、民家に咲く花や路傍の石仏(線刻阿弥陀像)に脚を止めながらひたすら歩き続ける。

宇治橋に着いた頃には曇天ともあって光量が急激に低下。

宇治橋の北詰で水位の下がった宇治川をショット。滔滔とした流れには程遠い。

塔の島付近の河岸には太公望もチラホラ。


橋寺の有名な「宇治橋断碑」(重要文化財)を見学。以前に来た時と違ってずいぶん整備されとる。

覆い屋がかけられた薄闇の中で日本最古とされる碑文を目で追うも、文字は定かでない。

ここはカメラのISO感度を一気に上げて撮るに如かず。結果はまずまず。

この断碑は、折れて長年地中に埋もれていたのが江戸時代に発見され、碑文の欠損部は『帝王編年記』に引用された全文をもとに復原された。

その碑文は、大化2年(645)に僧の道登が初めて宇治橋を架けたいきさつが六朝風の力強い漢文体。

碑文は、宇治川の急流に人馬が流され難儀していたのを道登が橋を架け、ひとや家畜の渡河の労苦が軽減されたことを記す。

奈良時代の行基に先んじて土木事業を興し、慈善活動をした僧がいたことを物語る。この時代の僧は土木技術にも長けていたのが知られる。

長く地中に埋もれていたせいか、銘文の保存状態がよい。

断碑の見学後、住職が本堂で学生、教員を前に延々と講釈。終わった頃には夕闇の帳が降り始め、ここで解散。



▼峠の野辺に咲くコスモス。疲れを癒してくれる。

DSC_8157_convert_20121016073936.jpg (クリックすっと、画像が拡大)



▼瓦を塗り込めた築地塀。アイデア賞ものだ。

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▼路傍の線刻阿弥陀如来。平安時代後期の作と推定されているが、長年の風雪によく耐えたもんだ。

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▼民家の塀の上にザクロの実が。

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▼宇治橋の橋脚。

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▼宇治川と塔の島。右手に橋姫神社がある。

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▼橋寺の山門。門をくぐって石段を登ると境内に。

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▼宇治橋断碑(左手の覆い屋)の前で説明を聴く学生。皆疲れ気味。

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▼高価なチタン製の屋根に覆われた宇治橋断碑。

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▼断碑の拡大。下部は後補。

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▼懐中電灯で照らした碑文。文字がより鮮明に。

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▼境内の杉苔。

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▼本堂で神妙に講釈を聴く学生たち。

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▼内陣脇の阿弥陀如来像。縁側の外から300mmズームでショット。

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▼講釈の間にTA三人娘をショット。

DSC_8194_convert_20121016080750.jpg


皆さま、なんともお疲れさんどした。

来年は、京都市内でも平地のお寺さん巡りをひたすら期待(アハ)。



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せんせーい

ブログアップされてるー(^ω^)!
何気なくチェックしてます(笑)

写真のせるならいってくださいよーぅ!もっと可愛く写ったのに(笑)

写真アップありがとうございまーす!
見学会たのしかったですね!

これからもチェックしますね(*´▽`*)
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